私たちの生活に欠かせない「水」について考えたことはありますか?
水は、あらゆる生命の源であり、私たちが生きていく上で必要不可欠、
一日たりとも欠かせません。
この貴重な「水」という資源について、あらためて考えてみましょう。
■私たちと水との関わり
私たちは、毎日さまざまな形で水を利用しています。
日常生活の中では、飲み水や炊事、洗濯、風呂、水洗トイレなどのほか
飲食店や商業施設、オフィスなどで、たくさんの水を「生活用水」として使っています。
ほかにも、日本では、工場などで部品などの洗浄や冷却などのための「工業用水」や
お米をはじめとする各種農作物を育てるための「農業用水」など
いろいろな目的でたくさんの水が使われています。
また、利用するだけでなく、美しい水の景観に癒やされたり
水辺の自然とのふれあいによって豊かな感性を育むなど
さまざまな形で水からの恩恵を受けています。
■水を循環させる上での課題
これまで洪水や渇水、水質汚染、地盤沈下など
水の循環に関する深刻な課題については一定程度改善がなされてきたものの
依然として課題は残されています。
例えば、海洋生物の約25%が生息すると言われているサンゴ礁。
様々な問題により、過去30年間で世界のサンゴ礁の50%以上が失われた可能性があると指摘されています。
サンゴ礁には、9万種もの生物がいるとされているため、サンゴがなくなると多くの生物が失われ、
生物多様性の低下や食物連鎖の崩壊が起こり、生態系全体のバランスが崩れてしまいます。
そうなると、漁業が営まれ、人間に食料を提供していたり、
観光資源となっているサンゴは、私たちの生活に大きく関わってくるかと思います。
また、水が汚いことが海の生態系への影響を及ぼすのではなく
消毒しすぎているということが原因であるという水産現場の方の声もあります。
私たちはまず、こういった問題があることから知っていく必要があるのかもしれません。
■水資源を守るために私たちが出来ること
私たちが生きていくために欠かせない水資源を守るために
普段の生活の中で以下のようなことから気をつけてみましょう。
・節水する
洗濯物をまとめて洗うことで回数を減らしたり
洗い物や洗顔、お風呂に入る際に水を流しっぱなしにしたりしないようにしましょう。
また、毎日使う洗剤を微生物が分解できる(生分解)、安全な洗剤に変えることも環境汚染の予防に繋がります。
・汚れのもとを流さない
油汚れを紙でふき取ってから食器を洗うことや
洗剤やシャンプーなどを使い過ぎないことを心がけてみてください。
・地域の川や水源を守る
基本的なことですが、まずは川や海にごみを捨てないこと。
また、地域の清掃活動への参加やボランティアなどへの参加も挙げられます。
水源の保全や暮らしの中での節水など
その一つ一つの取り組みが水を守るために私たちが出来ることなのです。
■まとめ
私たちは、普段から水道の水を飲むことを当たり前に思っているかもしれませんが
国土全体において水道水を安全に飲める国は、実は世界に9カ国しかありません。
日本は水に恵まれている国のひとつなのです。
全て当たり前ではないからこそ、水の大切さを改めて考え
健全な水の循環を守るためにできることから始めてみましょう。
<参照>
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/mizu_junkan/about/index.html
https://biofuturejapan.com/wpbio/column/20220927-2626
https://www.nies.go.jp/kanko/kankyogi/53/04-09.html